今回は紙・パルプ業界の最新動向について。
紙パルプ業界は2強体制で再編が一段落。
紙パルプ業界は典型的な市況産業であり、需要拡大時には設備投資を競い合い、その結果として供給過剰に苦しむという悪循環を繰り返してきた。
このため、新聞用紙や書籍、チラシなどの洋紙を製造する大手製紙メーカーは、市況の安定を狙って、1990年代からプライスリーダー役の中核企業を形成するダイナミックな合従連衡を進めてきた。
2001年には現在の王子製紙と日本ユニパックホールディングスの2グループでシェア6割を担う業界新秩序が形成された。
大型再編の動きはほぼ一段落したといえる。
王子製紙はグループ事業の再編や合理化を加速しているほか、工場新設など、中国への本格進出する。
一方、ダンボール原紙や包装資材などを扱う板紙業界では中堅メーカーが多く、なお再編途上にある。
洋紙に比べて低収益体質が目立つが、今後は大手洋紙メーカーとの統合も視野に入れた再編により、体質改善が進められそうだ。
再編の背景には国内事情だけでなく、国際的な環境変化もある。欧米では近年、大手企業の合併や吸収劇が加速。
また今後成長が見込める中国市場などアジア地区では、地場の製紙工場に欧米大手が資本参加を進める動きも見られる。
これまで内需が他産業として安穏としてきた製紙業界だが、今後は国内での生き残り競争に加え、外資との競合の本格化。
外資との提携を含めた再編もありそうだ。
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